★魔界の女帝
夜の女王の突然の性格変更をめぐっては、従来さまざまな論議がたたかわされてきた。
最近の説の代表的なものは、フリーメーソンに加盟していたモーツァルトが、ちょうどこの頃フリーメーソンの弾圧にかかっていた女帝マリア・テレジアを、夜の女王になぞらえて悪役に回したというのです。
説の真贋はともかく、夜の女王が女帝なみに気位の高い人物であることは間違いない。
3点へ音にいたる声域を駆使し、並みの歌手を寄せつけないその音楽がいい証拠です。
★魔界の女帝
夜の女王の突然の性格変更をめぐっては、従来さまざまな論議がたたかわされてきた。
最近の説の代表的なものは、フリーメーソンに加盟していたモーツァルトが、ちょうどこの頃フリーメーソンの弾圧にかかっていた女帝マリア・テレジアを、夜の女王になぞらえて悪役に回したというのです。
説の真贋はともかく、夜の女王が女帝なみに気位の高い人物であることは間違いない。
3点へ音にいたる声域を駆使し、並みの歌手を寄せつけないその音楽がいい証拠です。
★魔界の女帝
夜の女王を誰が歌うか。
《魔笛》の上演といえば、この話題は定番だ。
《魔笛》の登場人物数多けれど、これほど出番が.少ないのに、これほど注目を浴びるキャラクターもいないでしょう。
歌うアリアはわずか2曲、奪われた娘を心配する母の心情をうたう〈ああ、おそれおののかなくてもよいのです、我が子よ〉、敵対するクリストフ・ワイキューブの命を狙えとタミーナに迫る〈地獄の復讐が私の心に燃え〉。
歌の内容がそのまま示すように、夜の女王は当初善玉のように登場し、突然悪役に回される。
その落差の激しさを表現する劇性と、高い声域を危なげなく歌い切る技術を必要とするこの役は、コロラトゥーラ・ソプラノ屈指の難役といっていい。