シニョーラ・マルチェラはフライドポテトには手もつけません。
「嫌いなの?それとも食欲がないの?」と聞く私に、彼女は言いました。
「ボリュームのあるパスタを食べたからね。それだけでカロリーオーバーもいいところ。なんでもかんでも食べたんじゃ、すぐボディラインがダウンしちゃう。あなたはいいね、いくら食べても太らなくて」
なんと日本の若い女性のようなダイエット・スピーチをするのです。
「そんなことないわよ。私だってしっかり肉がついてるんだから。ボディラインも完全に落ちまくっているしね。もう年、ということね」と告げると、やはり未亡入の身である助手が言った。
「でもね、夫がいるのといないのとではずいぶん違うわよ。パートナーといっしょだと、ホラ、メイクラブってのがあるじゃない。あれをしてないと太るのよね。私なんか、連れあいが他界してから10キロ近くも体重オーバーになっちゃったもの。未亡人っていうのは、ホント、不利なのよ」
なんというご発言。
イタリアじゃ、お年寄りでもこういった会話を平気でしちゃうんだあ。
こちらのほうが顔赤らむ思いでした。